森
2011.10.16 02:25|芸術|

これはさらにマチエールに時間がかかってしまいます。
でも、発色はよくなります。
これは、森の王者です。
私の森のイメージは、
森の王者は白い梟で
使者は青い鹿
そして、お医者さんは、蜜蜂。
彼らの食べ物は太陽をいっぱいあびた野イチゴで、
春にはアカボシオガワコマドリが笛の音に呼ばれて迷子になるの。
冬のオーロラは、燃え上がる恋の火花。
昔読んだ本の一説。
ざわざわと風の音がして
花盛りのエリカが波うち
白樺の枝が揺れました。
風は川岸から白樺のこずえを通って空へと吹き抜けたかと思うと舞い戻り、
谷川の流れの上でちょっと一休み。
それから
別れのあいさつがわりに水しぶきをあげ、
楽しげに歌いながら森の奥へととびさっていきました。
そんな感じ。
夏の終わり
氷河のほとりに弱々しく咲くキンポウゲ。
冷たく美しいその花も
見つけた者に手折られて
どうせまもなくしおれる身。
それでも誰かがいとおしみ、
手折ることなく微笑みながら行き過ぎたなら
夜長の冬に向かい
最後の光が黒いマントに反射して
きらりと輝いた光のなか、
呪文がとけて
生まれ変わることができるでしょう。
花びらは咲き始めは銀色で
そして赤になり
最後は濃い青紫色。
それは、緊張に息を積めているキンポウゲ。
誰にもみつけられないように
ふるえている、花になったアイラ。


そんな、イメージ。
腐食40分。
