
前作
星守る犬
この本とであったのは3年くらい前。
フタバ図書本店で、なかなか寝付けない日々にふと手にしたのがこの本でした。
子供のころから漫画をあまりよんだことがなく
(動物のお医者さんとチビマルコ・BJしか読めなかった)好きな映画も洋画が多く
唯一好きだった邦画はハチ公。そんな私。
ジャケ買い・・・の漫画でしたね。
しかし、まぁ、結論からいうと
ハチ公なみに息のつまる苦しい漫画でした。
読み終わると思わず、一緒に暮らしていた犬を抱きしめてしまい
毎回同じところで泣き、しまいには裏返して倉庫にしまいました(苦しくて)苦笑。
気になったのは
絵のところどころに、竹原三原地区があったと思うのです。
道路標識かな?
生まれが尾道なので、そこもまた気になっていて人事に思えない部分もありました。
作者の方は、広島の三原地区出身か、福山まではいかないだろうけど、竹原あたりまでかなぁ?と
勝手に思ってみたり。
その後、1年くらいしてとても話題になり、映画化される話も最近聞きまして・・・。
嬉しいような寂しいようなそんなキモチでいます。
基本的にマイナーな中にいいものを見つけたいひねくれもの(笑)
正直、この本は、現在進行形で苦しんでいる人にはまだ難しい本だと思います。
苦しみから自分を見出せた人がきっとほっと読める部分もあると思います。
あくまで個人主観ですが、
村上さんのこの絵、描写があってこその漫画。
決してキレイでも、美しい絵でもないですが(すみません)とても自然で心に染みる絵なんです。
今回、とある動物病院の院長先生のブログで紹介され
続が出るとのことで、悩みましたが買ってみました。
その先生曰く、「1」で心詰まる思いを残した人は、安心して読めるはず。と。
数日ほど、アマゾンでは売り切れでしたが
ようやく入手。
漫画って、大人になって読むたびに思うのですが
最初っからストーリーができあがっているかのごとく
まぁ、すんなりと続がうまれたり
ここであそこに繋がる・・・とかあるのですよね。
実際に、最初から続を想定されてる方もおられるのでしょうけれど
私自身、ものづくりをしている者からしたら
「勝手に一人歩きしてくれる、進んでくれる」部分もあるのかな?って
思ってもしまいます。
私の場合ですけれど、
最初は別になんのきなしに作っているのですけれど
だんだんしっくりきていて、まるで最初から狙い済ましたかのように
その部分に、ソレがきて、その色がはまり、その子が待っている・・・(抽象的すぎますね)
それがぴたっとハマったときに
「あぁ、この子は運命だ」って嬉しくなります。
漫画家さんも、そういうときってあるのかなぁ???
どんどん生まれていくというか、
どんどん育っていくというか。。
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さてさて、この続編。
確かに、「ヤバイな」って思う最初。
でも、1ほど、苦しくないです。
全体的に、きれいにまとまっているのと同時に
ある意味1でのある部分の納得さ。
でも、どーーーーぉしてもわだかまりは残っちゃいますね。
教えてあげたい。伝えてあげたい。って思います。
人間、実際に生きている者も
私はそうだと思うんです。
今、自分が知らない、見えていないところで
自分のために誰かが動いてくれている。
それって絶対あるんです。
学生ならば、学校の先生。
私生活でも、スーパーやコンビニ。
チョコレートひとつ、自分が買うために
製作⇒出荷⇒卸⇒小売⇒並べて⇒販売⇒レジの人がいる・・・
すべて繋がっていて、動いてくれている。
仕事とかうんぬんじゃなく。
これって、素晴らしいと思います。
見えないだけで。
見えなくても、一生懸命光を放っている
昼間のお月様やお星様と同じく。
2を読んだ後、もう一度、1を読んで
それからまた、2を読んでもらいたいですね・・・。
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